この記事は2015年の6月に院内で配布されたリーフレット『フレッシュ通信 Vol.8:8020運動と予防歯科』のWeb版です。
気温の高い日が続いています。
皆様、体調のほうはいかがでしょうか。
水分と塩分をしっかり補給し、熱中症にならないよう気をつけましょう!
そもそもの歯(は)なし第6回:日本と世界の歯の事情
皆さま、厚生労働省と歯科医師会が推奨している歯の8020運動はご存知ですか?
はちまるにいまる運動と読みます。
80歳で20本の歯を残しましょう、そうすれば生涯を通じてよく噛め、味わいながら食事を楽しむことができますよ、といった意味が込められています。
日本は、世界トップの長寿国です。
現在、80歳の2割の方が20本以上の歯を残すことができていますが、残りの8割の方は20本以下で、平均にすると12本です。
まだまだ大半の方が、部分入れ歯で不自由な思いをされています。
それに対し、歯の長寿国スウェーデンでは、80歳で20本の歯を残すことを国民の大半がクリアしています。
アメリカでも平均17本です。
その差はどこからくるのでしょう。
実は、予防歯科に対する意識の差からきています。
これらの国と日本では、歯科検診の受診率に大きな差があります。
スウェーデンでは80%以上、その他の欧米でも70%を越えています。
それに比べ、日本は10%以下です。
だいぶ遅れをとっていますね。
痛みや症状がでてきてからでは、何らかの治療や処置が必要となります。
歯を削ったり、神経をとったりすると、歯の寿命は短くなってしまうのです。
歯周病はさらにやっかいです。
大切な歯、ずっとよい状態で使っていきたいですね。
そのための現状チェックをぜひ早急に。
皆さまに予防歯科の重要性を今後ともお話ししていけたらと思います。
わくわく親子教室のご報告
先日、当院では乳幼児のお子様とお母様をお招きして、お口の健康に関する情報提供と、虫歯リスクを調べる簡単な実験を体験していただきました。
一歳前後のお子様をもつお母様のお悩みはやはりわが子の歯磨き。
- 毎日歯磨きを嫌がって大変!
- このままでは生えたての乳歯が虫歯になってしまうのでは
- 子どもを虫歯にさせたくない!
皆さま、様々なお悩み・ご不安を感じておられました。
そこで院長からは、
- ほんとのところ虫歯はどうしてできるのか
- 虫歯の予防はいつごろから何に注意しなければいけないのか
といったお話を。
虫歯の原因になるプラーク(歯垢)についてはこちらのフレッシュ通信でご紹介しています。
https://www.fresh-shika.com/fresh/633/
歯科衛生士からは、
- 歯磨きが楽しくなる5つのポイント
- フッ素習慣の大切さ
- フッ素商品の紹介とお試しタイム
など、画像や資料も交えて、お伝えしました。
フッ素については過去のフレッシュ通信でもお話ししましたね。
https://www.fresh-shika.com/fresh/638/
小さなお子様たちの愛くるしい笑顔やしぐさ、また、お母様たちの優しい眼差しにこちらも終始笑顔になってしまう、そんな幸せなひと時でした。
今後も定期的に、イベントを通じて、地域の皆さまとの交流と、情報発信を行っていきたいと願っております。
ぜひその際は、お気軽にご参加くださいませ!
たくさんの方にお会いできることを、スタッフ一同楽しみにしております。